すべて揃った。ナルディのウッドステアリング、ボス、そして19mmと8mmのソケットレンチ、クランプツール、プラハンマー、グリス・・・汚れ取り用のタオルと撮影用のカメラも。
 まずは、ステアリングを真っ直ぐな状態であることを確認、そしてホーン用のヒューズを外して作業を開始。

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ステアリングの交換・取り外し

 クランプツールを使って、ステアリング中央のホーンカバーを外します。言葉で書くとカンタンですが、いろいろなサイトにも書いてあるととおり、4方向すべてにあるツメがうまく外れない。細長いクランプツールで、まず1箇所ツメを押し込んで、空いた隙間に2箇所、都合3箇所のツメを押し込めれば外れます。が、そうカンタンではなかったです。

ホーンボタンの取り外し。爪を折らないようにするのが大変。

 ツメを折らずに良かったと思ったが、ノーマルステアリングはヤフオク!に出品するわけでもなく、廃棄するかもしれないのでツメが折れても問題なかった・・・。

19mmのソケットレンチ

 ステアリング本体を外すための19mmナットをソケットレンチで緩める。しかし、レンチの柄(持ち手)が短く、てこの原理がうまく働かなくナットが堅くて動かない。そこで、レンチの柄に体重を乗せて一押しするとようやくナットが緩んだ。

ナットを緩めてステアリングを手前に・・・

ノーマルハンドルが外せない・・・。

まったく外れません、
動きません。
微動だにしない。

「困った・・・」

 仕方ないので、かかりつけ医の「オレンジロード」に持ち込んでステアリングを外してもらおうかとも考えたが、iPadで検索すると「スピードウェル」のWebサイトにステアリングを外すヒントが書かれていた。

この19mmのナットを外せばハンドルを取ることが出来るのだがハンドルシャフトに勘合されており、引っ張るだけでは外れない。左右の柄の部分を肩たたきのように交互にどたばたたたけば、振動により勘合を外す事が可能なのだ。しかし、経験がモノをいう場所でもある。
引用:スピードウェル

ハンドルシャフトに勘合されている!?

経験がモノをいう!? 

「左右の柄の部分」とはどこのこと? 

 わからないのでとりあえず、テアリングの2時と10時の方角を叩いたり、ステアリングコラムを叩いたり、強めに叩いたり、弱めに叩いたり・・・。

取り外し完了

 しかし、外れない。経験がないから無理なのかと諦めかけた時、今までと違う感覚が手に伝わった。ステアリングをゆっくり手前に引くと外れた。経験値が上がった。

ステアリングの交換・取り付け

 準備してあったボスを開封し、ウインカーキャンセルピンの場所を確認。ノーマルの同じ位置にプラハンマーで所定のところまで打ち込みます。写真の赤印が純正ステアリングのウインカーキャンセル位置。

ウインカーキャンセル

 そして、ホーン接点にグリスを塗って、ハンドルシャフトにボスをはめ込みます。その時にウインカーキャンセルピンが12時と6時の位置で合わせて19mmナットをレンチで堅く締める。

ボスにグリス

 ここでようやく、ナルディウッドステアリングの出番。

センターを合わせて6つのナットをソケットレンチで締めて、ナットのカバーを被せてホーンボタンをはめ込み最後にホーンのヒューズを戻して作業は終了。

ステアリングの交換・試走

 パオのエンジンに火をともして3分アイドリング。3kmほど試走して、ステアリングのセンター位置を確認し、ナット類を増し締め。これにてステアリングの交換はすべて終了。

 ノーマルと比べて少し細身で小さめのナルディウッドクラシック。ノーマルに慣れていたため、最初は少し違和感があったが、数キロ走行しただけで手になじむ感覚と、常に視界にあるステアリングに満足感はとても高いです。

ステアリングの交換と同時に、コラムカバーも黒色から白色に変更しました。こちらはあらためてBlog記事でご紹介します。